【会計士受験の勉強法】管理会計論で合格レベルになる方法

 

この記事の読者の方はこんな疑問を持たれていると思います。

短期で合格するための勉強の秘訣があれば知りたい。

特に管理会計論は計算も理論もあり、どうやって勉強すればいいかわからない。

管理の試験本番で大切なポイントがあれば教えて。

 

この記事の内容

この記事では、こういった疑問に答えます。 

  • 管理会計論の効果的な勉強方法が分かる
  • 管理会計論の合格レベルの実力を短期間で身につけることができる
  • 本試験までの直前期ですべきことが分かる

 

記事の信頼性

僕自身は2年半の学習で論文まで合格できました。でも、一緒に勉強していた友人は1年で合格しました。

実は、この方法の基本アイデアはその友人に教えてもらった方法です。短答にも受かっていなかった僕も実践したら、ホントに1年半で合格できたので、効果は保証します。

→追記:職場に2014年の論文1位合格者がいたので話を聞くと、だいたい同じような勉強(思い出し作業)をしていたようなので、信頼性はかなり高そうです。

 

※記事は3分くらいで読み終わります。ただ、受験生は勉強法に悩みがちなので、勉強法に迷いが出たら定期的に読み返した方が効果が出やすいかなと思います。

 

【管理会計論勉強法】合格レベルを最短ルートで身につける方法

ここでは、別記事「【公認会計士受験】勉強法まとめ・最短合格のロードマップ」で書いたルートに沿って、最適な学習方法を解説していきます。

なお、ほとんど財務会計論と同様の内容なので、すでに財務を読んだ方は、適宜飛ばしながら読んで見て下さい。

 

【計算編】同じトピックを連続して解く

ポイントは以下の3点で、時期はレクチャー期~基礎習得期。

  • 同じトピックを短期間で連続して2~3回解く
  • 短期間=1日以内ということ
  • それ以降は学習サイクルに従って、サンプルトレーニング

 

気づいた方も多いかもしれないが、この方法は忘却曲線を使ったやり方だ。

それぞれの方法の効果をPOINTとしてまとめているので、1つずつ詳しく見ていこう。

 

なお、忘却曲線は有名でとても需要なメソッドだ。知らない方は、ぜひこちらの参考記事「会計士受験 ~必ず読むべき最短合格のロードマップ~」を一読してください。

 

同じトピックを短期間で連続して2~3回解く

例えば、総合的原価計算なら仕損や減損ありなし、始点投入、終点投入など、テキストにある論点ごとのすべての種類の問題を短時間でまとめて解こう。

 

似ている問題を一気に解くことで、計算するときの”型”(下書きの書き方)を体に叩き込むことが出来る。

 

ポイント

1つの項目の出題パターンを網羅的に知ることで、試験本番でも「あ!このパターンだ」という瞬発力がつく。 問題を見た瞬間から、下書きを書き始めるような体になることが大切だ。

会計士試験で大切なポイントは”型”を身につけ、それを本番で発揮すること

 

短期間=1日以内に復習することを意識する

どんな科目でもそうだが、復習するサイクルはなるべく短期間、、、もっと言うと、1日以内に行うことが原則だ。

 

午前中にやって答え合わせをした問題を、午後に解く、、、できて当たり前じゃんと思うかもしれない。

でも、意外と全部は解けない。逆に解けた問題は、しばらくやらなくても忘れない。

 

ポイント

短期間で復習することで、自分の中に”できた感覚”が積みあがっていき、勉強自体が楽しくなるし、自信にもつながる。復習は1日以内でやろう。


学習サイクルに従って、サンプルベースで思い出し作業

1日以内に解けるようになった問題は、しばらく忘れていい。 このころになると、ロードマップの「問題演習期」に入っている。

 

すでにお気づきかもしれない。忘却曲線的にも、1日以内に復習することで記憶の大半が残る。特に手を動かしたやり方だと効果が大きくなる。

 

初めてCVPの問題を解く人なら、1週間後くらいに何個かCVPの問題を解けば、それ以降は答練だけでもいいかもしれない。

 

その時意識したいのは、久しぶりにCVPの問題を解いたら、頭の中で「今回解かなかった問題には何があったかなぁ。だいたいこんな感じでとくんだよなぁ」”思い出す”こと。

 

ポイント

頭の中だけで、たくさんのパターンの問題を思い出すことで学習のサイクル効果を最高レベルで生かすことが出来る。

 

忘却曲線は受験生が身につけるべき必須の学習理論だ。僕のメソッド「思い出し作業:勉強法」も基本的に忘却曲線に沿った方法です。念のため再度リンクを張っておきます。是非ご一読ください

参考記事:「会計士受験 ~必ず読むべき最短合格のロードマップ~

 

【理論編】ひたすら思い出し作業をしよう

ポイントは3つ

  • 【短答】個別問題集の問題をやるだけ
  • 【論文】基準の基本的な理論を思い出し作業で覚えるだけ
  • 【重要】これ以外のことに時間を割かないこと
  • 【最重要】科目別の勉強時間の配分は最小で良い

やることはとてもシンプル。逆に3つ目のポイントが一番大切かもしれない。

 

【短答】個別問題集の問題をやるだけ

肢別チェック(個別問題集)の基本的な問題が解けること=合格レベル。

 

むしろ、 各専門学校の個別問題集を全て解ける人は、受験生の上位10%くらいであって、その力を本番で発揮できれば十分合格レベルだ。

 

これ以上語ることはない。必ず問題集の基本レベルを制覇すること。制覇したらそれ以上やらないこと。

 

【論文】基本的な理論を思い出し作業で覚えるだけ

大原なら総合テキスト。TACなら理論テキストの最初の説明文を覚える。

 

むしろ、本試験の問題は、基本的な問題か、難しすぎてムリかのどちらかなので、取るべきところを覚えて、確実に点を積み重ねることが大切。

 

思い出すときも、キーワードだけで良い。

ただし、普段の学習では書くことを一切しない(思い出すだけで書く作業はNG)なので、実際に書く練習として、答練は必ず受けよう。

 

【最重要】これ以外のことに時間を割かないこと

他の科目でも、いや、会計士受験全体でも一番大切なことは、必要なこと以外の勉強をしないことだ。

 

一日10時間勉強しても、短期で合格するためには時間が圧倒的に足りない。

この点は、別記事に書いたのでぜひ読んでおくことをお勧めします。

参考記事:受験に必ず合格するための基本的な戦略【受験には戦略が必要】

  

【最重要】科目別の勉強時間の配分は最小で良い

管理会計論は全科目の中で一番勉強時間を少なくすべき科目だ。

 

その理由は、試験本番での点数が取りにくい科目だから。本番中の時間が最も足りない科目であるため、問題の取捨選択の判断力が問われる科目となる。

 

他の科目に比べて点数が低いからといって多くの勉強時間を費やすと落とし穴となる。感覚値だが、平均55~60点で合格レベルだと感じる。70点取れれば大変優秀だ。

 

【管理会計論勉強法】試験直前期の過ごし方

会計士試験の受験生はみんな時間が足りないため、試験直前期の過ごし方は非常に重要だ。

 

いつまでも合格できずに停滞期にいる受験生も一定数いるため、経験が短い受験生の方がこの直前期に一気に実力がつく「価値のある時間」になる可能性がある。

ベテラン勢も負けずに、直前期を「価値ある時間」にして今度こそ合格をつかもう。

 

【会計士受験】短答直前期にやるべき管理会計論の勉強法

計算については「テキストの例題レベルの問題が問題なく解けるレベル」、理論は「問題集を2~3周回して復習も完了している」というのが一つの目安となる。

 

このレベルに満たない受験生は、答練の復習などは完全に捨てて、まずはこのレベルを目指すことに全力を尽くそう。

 

このレベルに到達している受験生は、試験までの期間別で以下の対応をしよう。なお、科目ごとのリソース配分は、「点数が低い科目>点数の高い科目」というルールさえ守りつつ、特に苦手な分野が見つかったらそこをつぶせばOKだ。

 

本番まで2週間以上ある受験生

2週間以上ある受験生向け
  • 理論は、テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
  • 計算は、答練の計算問題1問に対し、軽く下書きだけしながら、90秒以内に頭の中だけ一気に解くトレーニングをしよう
  • 答練の復習は全体の10%に抑えよう。
  • それ以外は、計算も理論も苦手な分野を理解することに費やそう。
  • 但し、「苦手な分野=1つ目の思い出し作業ができない分野」と捉えよう(答練で間違っても苦手なわけではない)。

二つ目の頭の中だけの計算は、短時間で多くの問題を復習するための方法で、ある程度計算の基礎が固まっている人向けだ。

 

完全に解かなくても頭の中で電卓の叩き方や下書きの進め方さえイメージできれば、実際に計算した場合と同じような効果が得られる。もちろんキチンと回答を見て、解き方があっていることを確認しよう。

 

本番まで2週間以内の受験生

2週間以内の受験生向け
  • テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
  • これ以外の学習はなるべく最小限にとどめ、思い出し作業の精度や細かさを高める努力をしよう。

 

【会計士受験】論文直前期にやるべき管理会計論の勉強法

やることはほとんど短答と同じだが、理論の暗記を重点的に進める学習にシフトしよう。

  • テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
  • 答練の復習は全体の0~5%に抑えよう。
  • それ以外は、理論で暗記できていない論点やキーワードを覚えることに費やそう。
  • 計算問題で点数を取ろうとせず、理論を中心に点数を稼ぐイメージで対策しよう。

 

お分かりのように、試験本番の一番重要な時期にすべき勉強法は、僕が「思い出し作業」 と呼んでいる高速復習法です。

思い出し作業の詳しい解説は、 何度も登場している「会計士受験 ~必ず読むべき最短合格のロードマップ~」をご参照ください。

 

まとめ :会計士試験・管理会計論の勉強法

上記で紹介した『管理会計論の最短ルート勉強法』と『思い出し作業』を実践していただくと、今後は経営学の勉強法で悩むことは一切なくなり、日々の学習に自信が持てるようになります

 

管理会計論の勉強法まとめ
  • 計算は同じトピックを短期間で連続して解くこと
  • 理論も計算も、思い出し作業を身につけること
  • 本番前の直前期の時間を効果的に過ごすこと

管理会計は、皆さん苦手にしがちで守りの科目になりがちですが、攻められるポイントはきちんと攻めて、合格を勝ち取りましょう。

 

なお、このやり方は『思い出し作業』が前提です。

また、僕はこのブログで会計士になるための勉強法をかなり詳しく解説しています。紹介している方法をちゃんと実践できれば、必ず合格できると思います(^^)

みなさんの合格を心から願っています。

 

 

公認会計士の受験勉強をはじめると高確率で挫折します。

 

では、いつ挫折するか。それは、ちゃんと講師の言う通り、真面目に勉強しても、答練の点数が伸びない本試験に合格できなかった時です。

そして、多くの受験生が自分の勉強法が正しいのか分からない状態で、未知の領域に向かって、やみくもな努力をしています。

 

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