この記事の読者の方はこんな疑問を持たれていると思います。

短期で合格するための勉強の秘訣があれば知りたい。
特に租税法は計算も理論もあり、どうやって勉強すればいいかわからない。
他にも会計士受験で大切なポイントがあれば知りたい。
この記事では、こういった疑問に答えます。
- 租税法の効果的な勉強方法が分かる
- 租税法の合格レベルの実力を短期間で身につけることができる
- 直前期ですべきことが分かる
僕自身は2年半の学習で論文まで合格できました。僕は、12月短答がダメで、すぐに租税法の勉強をしつつ、5月短答→8月論文と合格したので、その経験も踏まえてまとめたいと思います。
※記事は3分くらいで読み終わります。ただ、受験生は勉強法に悩みがちなので、勉強法に迷いが出たら定期的に読み返した方が効果が出やすいかなと思います。
【租税法の勉強法】合格レベルを最短ルートで身につける方法

租税法は、大きく法人税、所得税、消費税の3つに分かれます。ボリュームと時間配分は、以下の関係で良いと思います。
- 【ボリューム】
法人税:6、所得税:2、消費税:2 - 【時間配分】
法人税:7、所得税:1、消費税:2
近年、所得税は理論を中心に出題されているため、最悪の場合、先に法人税と消費税を進めて、所得は最後に理論対策だけやるという作戦もありかもしれません。
なお、計算と理論の時間配分は、計算:8、理論:2くらいの感覚で良いかなと思います。理論は直前期の駆け込みでも間に合います。
では、前置きはこのあたりにして、詳しく見ていきましょう。
【全体】 租税法の勉強を始めるべきタイミング
租税法は、非常に癖のある科目で分量も多いため、学習を開始する時期の判断が重要です。基本的な考え方は以下の通りです。
- 原則、短答に合格してから始める
- ベスト12月の短答直後からスタート
- 12月短答で仮に不合格でも租税法の学習は進める
基本的に短答にまだ合格する前に勉強をする必要は全くありません。仮に授業があっても、復習は不要です。やっても意味ないので。なぜ意味ないのか解説していきます。
ポイントは3つです。
- 租税法は勉強したことを最も忘れやすい科目
- 手遅れにならない時期に始める
- 計算だけど理論の勉強感覚で「思い出し作業」をする
また今回は、より時間的にタイトは12月短答に不合格であった場合を前提に、効率的な学習スタイルを提案していきます。
これは、一度租税法を学習して、しばらく短答専念した経験のある人は強く実感することだと思います。租税法は、1番忘れやすい科目です。
租税のメインは計算なので、一見忘れにくそうに思います。
しかし、租税法で覚えるべき公式、規定、小数点の取り扱い方などは、非常に細かい上に量も膨大で、かつ、理論的な根拠が乏しいただのルール的な性格が強いため、本当に忘れやすいです。
忘れないように学習する方法は後述します。ここではまず、試験本番まで勉強をし続ける(途中で短答集中しない)ことが、効率的な学習方法だということを理解していただければと思います。

租税法は、科目が3つに分かれることなどもあり、ボリュームが非常に多い科目です。イメージ的には、連結なしの簿記を1から学習するような感覚です。
そのため、仮に12月短答が残念な結果に終わっても、その年の論文に合格する気なのであれば、1月中には学習を開始すべきです。1月に初めた場合の大まかなスケジュールは、以下のようなイメージです。
とにかく計算は繰り返して、繰り返して身につけるしかありません。逆に、会計士試験全体で間違いなく一番厳しい時期ですので、それはもうしょうがないものとして腰を据えて頑張りましょう。
僕は、法人税の計算を始めて心が折れそうになった時、ワンピースのエースを思い出し「逃げない!!」と気合いれるか、エヴァのシンジ君のように「逃げちゃだめだ、逃げちゃダメだ」と言い聞かせていました。
何が言いたいかというと、それくらい苦しいので覚悟しておいてくださいということですね。
細かい計算ルールは理論の暗記のような感覚で学習を進めましょう。理由は、その方が効率的であるという点と、理論対策になるからです。
大原生の場合、ポケットコンパスという教材があるため、そこに書き込みをしたり、マークをしたりして頻繁に目を通す週間をつけましょう。
具体的には、問題集を解き、答え合わせを終えたら、そのまま同じ単元のポケコンを開き、気づきをメモしたり、知識の整理をしましょう。
下記の参考記事にも書いていますが、租税法は最終的にポケットコンパスの思い出し作業のみで復習が完結します。しかも、集中すれば1時間程度でできるようになりますので、短答直前期でも、週2回くらいは復習が可能になります。
参考記事:「会計士受験 ~必ず読むべき最短合格のロードマップ~」
理論にはあまり時間を割かないこと
租税法の理論は、あまり時間をかけなくて良いです。5月短答後でも十分間に合います。
この点は、予備校講師もよくお話くださるので詳しくは省略しますが、簡単に解説すると、租税の理論は計算方法を記述で書ければ点数になるので、まずは計算に集中しましょうということです。
【租税法の勉強法】 試験直前期の過ごし方

会計士試験の受験生はみんな時間が足りないため、試験直前期の過ごし方は非常に重要です。直前期を「価値ある時間」にして今度こそ合格をつかみましょう。
【会計士受験】論文直前期にやるべき租税法の勉強法
計算については「問題集レベルの問題がなんなく解けるレベル」であれば、先ほどのポケットコンパスの思い出し作業で十分です。
一方、理論については、直前期までほったらかしの受験生が多いと思われるため、少し力を入れて学習しましょう。
といっても、 答練や過去問の解答を見て、論証例や答案の書き方を把握して、計算で学んだ知識をうまくアウトプットできるように訓練すれば、それで十分です 。また、よく使う条文さえ引ける+理解している状態になれば完璧です。
- 基本的な勉強法は、ポケットコンパスをページをめくり、開いたページをチラ見して、その単元の内容や計算方法・計算ルールを頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)がメインです。
- 答練の復習は、苦手項目を知るため、比較的しっかりやろう。
- 理論テキストを通読するなど、理論のABランク論点を抑えておこう。
- ポケットコンパスによる思い出し作業を継続しよう。
- 消費税の基本問題が解ける(税額計算までは不要)ように仕上げておこう。
お分かりのように、試験本番の一番重要な時期にすべき勉強法は、僕が「思い出し作業」 と呼んでいる高速復習法です。
思い出し作業の詳しい解説は、 何度も登場している「会計士受験 ~必ず読むべき最短合格のロードマップ~」 をご参照ください。

租税法は、あまりテクニック的な解説が出来ずに申し訳ありません。ただ、科目の性質的に、「とにかく繰り返しやって身につける」しかない科目のため、早めにあきらめて努力することが、効率的な勉強法かもしれません。
上記で紹介した『経営学の最短ルート勉強法』と『思い出し作業』を実践していただくと、今後は経営学の勉強法で悩むことは一切なくなり、日々の学習に自信が持てるようになります。
この記事で紹介した勉強で大切なポイントをまとめておく。
- 租税法は学習を開始のタイミングが重要
- 計算を理論と捉えて、思い出し作業による暗記が効果的
- とにかく厳しい時期になるが、とにかく頑張るしかないので、とにかく頑張りましょう!!
最初は慣れないためやり方に迷うこともあると思いますが、何度も何度もこの記事を読み直してやり方を身につけてください。
自分のモノにしてしまえば、5か月で合格レベルになれますよ。
なお、このやり方は『思い出し作業』が前提です。また、効果的な勉強法の全体像についても記事を書いているので、具体的に学びたい方は下記にも目を通しましょう。



公認会計士の受験勉強をはじめると高確率で挫折します。
では、いつ挫折するか。それは、ちゃんと講師の言う通り、真面目に勉強しても、答練の点数が伸びない、本試験に合格できなかった時です。
そして、多くの受験生が自分の勉強法が正しいのか分からない状態で、未知の領域に向かって、やみくもな努力をしています。
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