初心者が出来る人になるための料理ロードマップ【中級編】にようこそ。
今回は、ある程度料理ができるようになった人を想定して書いています。ただ、個人的には、上達マップの中でもとても重要な記事になっていると思います。
ですので、初心者の方も「マップに沿って行けばこういうレベルになれるんだ」ということを知ってもらうために、先に見て頂くのもいいかもしれません。では見ていきましょう。
この記事では、こういった想いに答えます。

料理はある程度出来るようになったけど、もっと上手くなりたい。
もっと効率的な料理の運用方法を知りたい。
本当に美味しいレシピを覚えたい。
※今回の記事は少し長くて、5分くらいの分量があります。ただ、これを理解して日々の料理をすると成長がめちゃくちゃ加速するコツを解説しているので、最後まで見て頂けると嬉しいです。
- レパートリーを増やす方法がわかる
- 自分の生活パターンにあった食の運用スタイルが見つかる
- 家庭での具体的な食事の運用方法がわかる
僕はもともとプロの料理人を目指して、料理の専門学校に行き、フランス料理のレストランで4年ほど修行をしました。いまはフルタイムのサラリーマンをしながら、奥さんに代わって料理をしています。
忙しい毎日でも、積極的に料理にコミットして、効率的に食の充実度を高めることがで来ていると思うので、今回はその秘訣をお伝えします。
冷蔵庫にあるもので美味しい料理を作るための方法【料理上達マップ:中級編】

冷蔵庫にあるもので美味しい料理を作るには、ある程度レシピのレパートリーを増やしておく必要がある。自分のレシピ(作れる料理)を増やす手順は大きく2つ。
- 自分のレベルと作れそうな料理を知る
- 短期間で2回同じ料理を作ってみる
- レパートリーを増やすことに集中する
自分のレベルと作れそうな料理を知る

まずは自分が作れそうな料理のレベルを知りましょう。といってもレベルは3段階くらいで、1番上のレベルに達したらあとはなんでも作れます。
- 調味料を自分で組み合わせないレベル
- 基本的な調理方法を2、3度はやったことがあるレベル
- 味を自分で決めたり、1度に複数の火を管理できるレベル
- 必要な調理器具が一式そろっているレベル
日本には本当に便利は料理セットがたくさん売っています。炒め物でも、パスタでも、定番料理なら何でもあります。
例えるなら、豆腐だけ用意する麻婆豆腐のもととか、麺だけ自分で用意するパスタソースとか。パスタソースなんかは僕も時々利用していて、どれだけ料理ができるようになっても、時短という観点からこういうものを使う機会はたくさんあります。
特に、初心者の方は市販の料理セットを積極的に使うべき。だって手軽に始められて、失敗しないので成功体験を積める。最高の教材だと思う。
基本的な調理方法とは、”切る”とか、”ゆでる”、”炒める”、”煮る”、”焼く”などのこと。もう少し具体的に言うと、”薄切り”とか、”乱切り”、”みじん切り”などです。
どんな作業でも1度やったことがあるかどうかは重要で、2、3度やると慣れてきます。
2~3か月くらい料理を作る習慣ができれば、”1度やったことがある作業”が増えてきます。レシピを見ても、その作業を終えるまでは次の手順を見ないで作業ができるようになります。あとはその積み重ねです。

料理がある程度できる人は、ほとんどがこのレベルです。味を自分で決めることと、複数の火を使うことは大体同時に行われるので、1つのレベルにまとめました。
コツは、”レシピを守り、オリジナリティを出さないこと”と、”絶対に強火を使わないこと”です。これについては別記事を書いているのでそちらをご覧ください。
参考記事:料理初心者が最初に作るべきレシピを解説します【料理上達マップ:基礎編】

ここまでくると本当にシンプルで、必要な調理器具があれば何でも作れるし、なければ作れません。
例えば、フードプロセッサーやミキサーがないと、ポタージュスープやペースト系の料理は難しいし、みじん切りも簡単になるので、少し手間のかかる料理を作るやる気も出ます。
ここは意外と盲点でもあって、日々のメニューがマンネリになるのは、調理器具の数が少ないことが原因なのに、本人はなかなかそのことに気づけなかったリします。
短期間で2回同じ料理を作ってみる
何か新しいことを覚えるときのコツは、料理でも勉強でもなんでも同じで、”復習がすべて”ということです。
僕は勉強法に関する記事も色々書いていて、基本的な考え方は料理でも全く同じです。特に、料理は体験的なスキルですので、短期間で同じ作業を繰り返すと、すぐにそれはスキルとして身に付きます。
同じ料理を短期間で作ることで、その料理を作る作業も覚えられるし、自分のレパートリーが1つ増えます。あとはこの繰り返しで、レパートリーはどんどん増えるし、作れるレシピの幅も広がって、成長が加速します。
料理は体で覚えたら忘れないものなので、短期集中で覚えるのが本当に効果的なスキルです。だから、RIZAPの料理教室などは本当に合理的なサービスだと思っています。
レパートリーを増やすことに集中する
初心者は、「冷蔵庫にあるもので柔軟に作る」より、1度作ったことがある定番レシピのレパートリーを増やすことに集中しましょう。レパートリーが増えたら自然に冷蔵庫にあるもので料理できるようになります。
どんなスキルも身につけるのに近道はありません。でも、効果的に成長したり、愉しみながら成長する方法はたくさんあります。まずは、自分のスタイルを確立して、料理を作る習慣を作りましょう。
自分の生活パターンにあった食の運用スタイルが見つけよう

レパートリーが増えてきたら、自分たちの生活にあった食事の運用スタイルを見つけてみよう。スタイルは大きく3つくらいに分けられると思う。
- 1人暮らしのフルタイムWorkerスタイル
- 夫婦2人暮らしの共働きスタイル
- 子どもや両親など3人以上の家族スタイル
ただ、こちらは読者の方の状況によって考え方が異なるので、別の記事を紹介するだけにとどめて先に進みます。要は、自分のスタイルに合ったやり方で無理せず進めましょうということですね。
家庭での具体的な食事の運用方法を知ろう

実はプロがやっている方法で、家庭の運用でも大切なのが、料理を「部品の組み合わせ」と考える方法です。具体的な部品組み合わせのコツは3つです。
- 1週間食べきりの作り置きレシピ
- 冷凍しておくストックレシピ
- 部品(食材)を組み合わせる感覚を持とう
なお、ここではいったん2人暮らしの共働きスタイルを前提に解説します。
1週間食べきりの作り置きレシピ
いまの私たち日本人の生活は、本当に忙しいものだと思います。そのため、1回の調理でなるべくたくさんの量を作り、それをストックし、飽きないような工夫をしながら1週間の食事をデザインすることが「食の充実度を効率的に高める方法」となります。
具体的なレシピは他の記事に譲りますが、ポイントは1週間のテーマを決めるということです。さらに具体的に言うと、決めたテーマに沿って、1週間分の食材を買っておくということです。
運用方法としては、例えば、日曜日の夜にトマトソースのパスタを作るとします。この時にトマトソースをたっぷりと作っておいて、一部は冷凍、一部は1週間食べきり用に冷蔵保存します。
あとは、朝食のホットサンドのソースにするなり、しっかり夜ごはんのオムライスにするなり、簡単夜食のトマトとジャガイモのグラタンにするなり、1週間の忙しさに合わせて運用します。
日曜日の夕飯は、作り置きをベースに考えます。1週間の仕事の忙しさなども考えながら、買い物の時点から、作り置きのための食材を用意することが大切です。
冷凍しておくストックレシピ

冷蔵庫にあるもので美味しい料理を効率的に作るためには、冷凍ストックが欠かせません。
休みの日に、冷凍用に料理をするのもいいですが、僕は先ほど書いたように、休日の夕食の献立を決めるときに、どんな冷凍ストックを作りたいかをベースにメニューを決めます。
忙しい皆さんも、休日は休日でやりたいことをやったり、ゆっくり休んだりしたいと思います。ストック用に料理をするより、どうせ作る晩ご飯に使う予定の「料理のパーツの量を増やす」という方法の方が無理がなくておススメです。
休日のたびにストックを増やしておけば、あまり料理する気の起きない休日のブランチや、凝った料理を作りたいときなど、色んな場面でそのストックが役に立ちます。
部品(食材)を組み合わせる感覚を持とう

飲食店やプロの料理人のレストランで作られる料理は、基本的に予め下ごしらえを済ませた部品(食材)の組み合わせでできています。
これにはたくさんの理由があって、「調理時間の短縮」「失敗のリスクを減らせる」「柔軟性が高く、食べ手が飽きないような運用ができる」などなど良いことばかりです。
僕は、家庭でもこの考え方で日々の食事を運用した方が、効率的に美味しい食事ができると思っています(事実、これを意識し始めて明らかに食の充実度が向上しました)。
”食べきり用の冷蔵ストック”、”使いたいときに使える冷凍ストック”、”1週間の忙しさを考えた買い物”この3つの準備があれば、あとは組み合わせで、美味しい料理が簡単に作れます。
- まずは作ったことのある料理のレパートリーを増やそう
- 自分に合ったスタイルで、無理せず料理を続けよう
- 運用方法を身につけて日々の食事を効率的にデザインしよう
料理上達マップの全体像は下記で紹介しています。あなたを料理上手にする手順としてご利用下さい。