【会計士受験】試験本番に気をつけること5選【解答テクニック】

この記事を開いていただいた方はこんなことを考えていると思います。

会計士受験当日に気をつけるべきことを知りたい
勉強は頑張ってるけど本番で上手く出来るか不安、、、

 

この記事では、こういった疑問に答えます。

この記事の内容

  • 試験当日に気をつけるべきこと
  • 試験本番での解答テクニック

 

記事の信頼性

大手の監査法人で次世代監査の研究をしているyutaです。

試験の時の合格順位は、中の上くらいだったので、周りの受験生もこれくらいの意識で本番に望んでいると思って、読んで頂くと良いと思います♪

 

※記事は3分くらいで読み終わります。深掘りした解説とかは、関連記事を貼っておきました。

 

【会計士受験】試験本番の5つの実践テクニック集

 

試験本番全体で気をつけるべきポイントは、以下の5つになります。

  • 試験当日に持って行った方がいいもの
  • 会計士試験当日の心がけること
  • 問題を解く前に優先順位を決めておく
  • 問題に集中しつつ常に時間を意識する
  • イメージトレーニングをしておく

 

詳しく見ていきましょう。

 

試験当日に持って行った方がいいもの

受験票など、要項に書かれているものも含めた全体のリストです。

前日にチェックリスト的に使ってください(大体イメージできると思いますので、解説は省略します)。

必須の持ち物

  • 受験票
  • 写真票(ネット出願した方のみ)
  • 鉛筆 or シャーペン(H or HB)
  • シャーペンの芯
  • 消しゴム
  • 黒ボールペン3本以上(論文式のみ)
  • 修正テープ3つ以上(論文式のみ)
  • 電卓
  • 会場で見る教材(最低限に絞る)
  • 時計 or タイマー
  • 軽食(お腹にたまりにくい糖分系)
  • 飲み物(500mlペットボトル)

 

追加で持っていくといいもの

  • 耳栓(たまに変な人がいるので)
  • 電卓(予備)
  • ホチキス
  • 羽織るもの(クーラー対策)
  • 飲み薬(頭痛薬など)
  • 軽食(カロリーメイトなど)

 

当日の食事については、満腹は厳禁ですので、お腹がすくと集中できない方は控えめに取るくらいの方がいいかと思います。

 

会計士試験当日の心がけること

  • 冷静に冷徹に、何が起きても平常心でいる。
  • 自分の世界に入って、静かに集中とリラックスの緩急をつけよう。
  • 事前のイメージトレーニングどうりに、すべきことをしよう。

 

試験本番は、 あなたのためだけに用意された成功のためのプロセスと捉えよう。合格への自信をもって、静かに集中する。そして、やるべきことをやれば必ず合格できます。

 

最後の瞬間まで、最高のパフォーマンスを出し切りましょう。

 

問題を解く前に優先順位を決めておく

科目ごとに解く問題の順番を事前に決めておきましょう。

 

科目別の詳細は後程解説しますが、原則は「理論→計算」のルールで「前から順番」に解いていくのがいいと思います。

 

順番に解いていきながらも、「解けない問題が出てきたら即決して、次の問題へ移る」という判断のスピードも意識しながら解答しましょう。

 

問題に集中しつつ常に時間を意識する

1つの問題の没頭しすぎることは絶対に避けましょう。当然のことですが、試験は全体で何問解けるかで点数が決まります。

 

ただ、試験当時はアドレナリンが出ていますし、気が付いたら”没頭状態”になっていたという状態になりやすいのかもしれません。

 

僕がいつも、後輩受験生に前日かけた言葉は、「冷静に” 冷徹”にやるべきことをやろう」です。

 

皆さん”冷静に”は使うけど、” 冷徹に”はあまり使わないですよね。

感覚的な話で恐縮ですが、”冷徹”という普段使わない言葉によって、自分の意識の中に”客観的に自分を見る芯”を1本通すことが大切かなと思います。

 

イメージトレーニングをしておく  

これは、前日までにすべきことですが、試験当日の流れを何パターンか頭の中に再現し、リアルなイメージトレーニングをしておきましょう。

 

僕なりのサンプルを考えてみたので参考にしてみてください。

 

会場に早めにつく
→トイレの場所を確認する

→教室内の雰囲気を確認する
→自分が集中状態にあることを自覚する
→静かにテキストの事前に決めた場所を確認する
→問題が配られ、試験が始まる
→ちょっと難しい問題もあるけど、冷静な判断をしながら問題の取捨選択を行う
→きちんと見直しをする
→合格発表のPDFに自分の受験番号を発見する
→最高の安心感と喜びをリアルに感じる

 

書くと長いですが、頭のなかでは一瞬です。個人的に大事なのは、「合格の瞬間までイメージして、喜ぶ自分を鮮明に感じること」かなと思っています。

 

科目別の解答テクニック ~短答編~

 

ここまで全体像を解説しましたが、科目別にイメージした方が分かりやすいと思いますので、短答・論文に分けて、日程順に解説します。

 

【短答式解答テク】企業法

企業法は、特別なテクニックはありません。頭から順番に問いていきましょう。

 

ただそれでは芸がないので、ここでは理論全体の解答テクニックを紹介します。

結論は、「理論問題は“見直し”“解きやすさ”を意識しましょう」ということ。

”解きやすさ”は、問題を読む前に各肢の文章の境目に区切りの線を入れて実現します。1問あたり2秒で終わることなのに、文章が一気に読みやすくなります。

 

強いプレッシャーの環境では、文章の読みやすさは、腰を据えて問題向き合うために、重要なことだと思います。

 

”見直し”は、あとで見直しの時間を省略するために、○☓の確信度が高い選択肢には、”/”などの印をつけることで実現します。

企業法は、時間が余ることが予想されるため、見直しも含めた解答をしていきましょう。

 

ここで、「確信度」なんてわかんないよ!!という声が聞こえてきますね笑

 

僕なりの解答はこうです。

僕はいつも、問題演習が一通り回し終わった受験生には、短答合格前でも、論文の暗記型の勉強を推奨しています。

それは、今回説明した短答の各肢の確信度をめちゃくちゃ高めてくれるからです。
特に、タイムトライアル要素の強い管理と監査では、抜群の効果を発揮します。

 

論文対策する時間がない受験生向けの答えは、まだ見つかっていないため、説明は控えさせて下さいm(_ _)m 見つかったらご報告します。

 

【短答式解答テク】 管理会計論と監査論

理論→計算の順に解きましょう。具体的には、まず監査論を全て解答し、次に管理の理論、最後に管理の計算という順番です。

 

計算問題は、難易度の判断もつきにくいし、1問あたりの時間もかかります。後回しは基本戦略です。ただし、理論の迷う系の問題に時間を取られることには注意しましょう。

 

計算問題の解答テクは、「問題文に計算に必要な条件」があるかないかに注意するといいと思います。

 

出題されている論点の計算パターンと、その計算に必要な条件を頭の中にフラッシュバックさせて、必要な条件が問題文にあるか、その条件を求めるために追加のプロセスが必要か、、などを考えて、簡単に解答できる問題から解きましょう。

 

また、日ごろから上記のようなトレーニング(思い出し作業)をしていると、本番でも同じことが出来るようになりますよ。

 

思い出し作業については、関連記事「会計士受験 ~必ず読むべき最短合格のロードマップ~」を参照してください。

 

【短答式解答テク】 財務会計論

基本的に管理と監査の対策と同じのため、詳細は省略します。原則通り、理論→計算ですね。

 

問題の全体像の把握は必要か

人によっては、問題を解き始める前に、5分ほど問題全体の確認をオススメされたことがあると思います。

 

僕は、”はじめの5分チェック”が必要かどうかは「人によって違う」という立場です。

 

実際、僕もやってましたが、効果を感じたことはなく、5分無駄にしたとしか思えませんでした。

問題の取捨選択のスピードや、やるやらないの判断を早くするなら、結局全ての問題を目を通すことになります。20問以上を5分で難易度判定するなんて無理ですし、めくる時間がもったいない。

予想外の問題にメンタル崩れやすい人だけがやるべき対策かなと思います。

 

科目別の解答テクニック ~論文編~

 

論文も基本的には、理論→計算の順番です。ただし、よりタイムマネジメントが問われる試験であるため、それを踏まえて解説します。

 

【論文式解答テク】監査論

監査論は、論述の内容にきちんとキーワードを含めることを意識しよう。そして、回答欄の空欄をなるべくなくす努力をしよう。

 

論述問題全体に共通なことだが、いくらあなたが論点の理解をしていても、それを表現しなければ、採点者は点数をつけられません。

ありきたりだが、きちんとキーワードを使うことで、あなたの理解を答案に表現しよう。

 

そして、監査論は一般的に空欄解答が多い科目だ。あまり的外れな回答は印象が悪いが、なるべく空欄にキーワードを入れた解答を書き、1点でも多く勝ち取ろう。

 

【論文式解答テク】租税法

個人的に一番重要なのは、「消費税の計算」をどうするかだと思っている。

 

消費税は、初めの段階でミスがあると全て間違えるという性格の問題が多いため、これを取れるか否かは、合否に大きく影響します。

 

消費は問題自体は簡単ケースも多いため、丁寧に取り組むか、割り切って取れるところだけ取るかはっきりさせよう。中途半端が一番危険です。

 

その他、法人税は頭から普通に解いていく戦略でOK。

 

理論は、どの条文を書けばいいか全くわからなければ、益金・損金などの基本条文を書けば、意外と当たっていたりするので、とりあえず何かしら書いてこよう。

 

【論文式解答テク】会計学午前(管理会計)

基本ルール通り、理論→計算の順番で解こう。僕は、管理が苦手だったため、計算は本当に最低限、明らかに簡単な問題だけ解き、後はバッサリ捨てました。

 

その代わり、理論はすべて解答し、1点でも多く取るために丁寧に解答しました。

 

計算が得意な方は、できるところだけやりましょう。ただ、一般的に言われるように論文の管理は、計算が難しいことが多いので、”理論メイン”というのは重視すべきかなと感じています。

 

【論文式解答テク】会計学午後(財務会計)

基本的には管理と同じで、理論メインで、理論→計算の順番で解きましょう。

 

管理と違う点は、計算でもある程度点を稼げること。

特に、個別問題は難易度の判断もしやすいため、理論ですぐに書けるところを書いたら、個別の計算に取り組もう。

 

優先順位は、「自信あるor何とか書ける理論→計算の個別問題→ある程度解けそうなら総合問題→自信のない理論問題」かな。

 

【論文式解答テク】企業法

ポイントは、問題文の論点を落ち着いて捉えること

 

「事前に構成を考える」などの細かいテクも大切だが、最重要なことは、論点外しを防止すること。

 

企業法は、一度書き始めると後戻りが非常にしにくい(精神的にも、時間的にも)科目なので、最初の論点の把握は慎重に正確に落ち着いてしよう。それさえできればあとは、記憶をはき出すだけだ。

 

【論文式解答テク】経営学

ポイントは、「最後で、しかも経営学という比較的軽めの科目」という油断を絶対にしないことだと思う。

 

自分はそんなことないと思う人でも、本当にそういう「早く試験から逃れたい」という気持ちになってしまうのだ。

 

3日間全力で脳みそを酷使しているので、頭の体力的にも、精神的にも弱くなっている。ぜひ弱い気持ちを追い払って、最後まで全力を尽くそう!!テクニック的には、理論→計算の順番も不要な認識です。

 

まとめ

  • 持ち物チェックやイメトレなど、本番は前日からの準備が大切
  • 合格解答を作っている自分をイメージしよう
  • 1番大切なのは最後まで諦めない気持ち

 

色々書いてきましたが、試験前日はあまり無理せず、本番で力を発揮できるよう頑張って下さい。陰ながら応援しています(^^)

 

僕はこのブログで会計士になるための勉強法をかなり詳しく解説しています。紹介している方法をちゃんと実践できれば、必ず合格できると思います(^^)

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公認会計士の受験勉強をはじめると高確率で挫折します。

 

では、いつ挫折するか。それは、ちゃんと講師の言う通り、真面目に勉強しても、答練の点数が伸びない本試験に合格できなかった時です。

そして、多くの受験生が自分の勉強法が正しいのか分からない状態で、未知の領域に向かって、やみくもな努力をしています。

 

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