この記事では、こんな皆さんの疑問に答えます。

・会計士受験を諦めます!!でもこの先どうすればいいの?
・時間もお金も無駄にしてしまった、、、私に何ができる?
・諦めた後の人生のモデルプランがあれば教えて。
この記事の具体的な内容はこちらです。
- 受験をやめた後の将来設計のポイント
- 就活時のアピールポイントがわかる
- 具体的なモデルプラン
なお、会計士受験の撤退は慎重に判断すべきものですから、4つの記事で解説します。
今回は2つ目。残りは最後に紹介します。
こんにちは。大手の監査法人で監査の研究をしているYutaです。
ちなみに奥さんも昔、会計士の勉強をしていて、短答式試験を突破できず断念した過去があります。
今回は、会計士になった人が知る現実と、実際に諦めた人の気持ちを知るからこその考え方を解説します。
※記事は3分くらいで読み終わります。深掘りした解説とかは、関連記事を貼っておきました。
公認会計士受験を諦める・やめるときに考えるべき将来設計

公認会計士受験を諦めた後の将来設計を考えるときは、まず以下の3つについて考えましょう。
- そもそもあなたが目指したものとは
- 職業選択の考え方
- 得られたものと失ったものを知る
会計士を目指す多くの方は、大手の監査法人に就職することになります。ただ、監査法人の会計士はただのサラリーマンでしかない現実があるんですよね。
職業選択の考え方
僕らは社会経験もなく、大人になってからの幸せが何かも分からない時に職業選択をしています。
そして、多くの方が自分の労働と報酬の関係に満足できないまま、同じ仕事を続けています。
僕らは“幸せになること”を基準に職業選択すべきです。
そして、人は仕事で幸せにはなれません。
人か幸せを感じるのは“生活や精神の豊かさ”があるからです。
まずはよりお金を稼ぐことを基準に職業選択することをおすすめします。
じゃあ、受験を諦めた皆さんが”より多くのお金を稼ぐ”ために活用できるものとは何でしょうか。
得られたものと失ったものを知る
得られたものは、次項で詳細に解説します。
ここでは、について、変にネガティブに考えず冷静に棚卸しをしましょう。
【時間】
→あなたは毎日何もせずに過ごしていたのでしょうか。いいえ。2年勉強していたのなら、2年分の知識は身についているはず。時間を失ったというより、知識のために効果的な投資ができたと考えましょう。
【労働対価】
→確かに、勉強していた期間働いていればその分の収入が得られたかもしれません。でもそれ、多くても年間400万くらいですよね。
労働はあくまで労働であって、これからの時代、時間を切り売りするよりもスキルを売る働き方をした方が長期的に稼げるため、あなたの選択は何も間違っていないですよ。
【若さ】
→もっと遊べたのに、、。その気持ちは分かりますが、大人になってから遊んだほうが圧倒的に楽しいですよ。キチンと稼いで、より楽しい遊びをする。そんな大人になればOKだと思います。
客観的に見て、受験を諦めてもそんなに失うものは無いと思います(そもそも、資格を有効に活用できないと、得られるメリットが少ないですし、、)。
公認会計士受験を諦めた人に残る資産(スキル)を正しく知る

ここからはあなたが受験勉強を通して得られたものを正しく理解しましょう。
これは今後の就活においても、アピールできるところばかりですので、キチンと自分の中に落としこむことをお勧めします。
- 高いレベルの”会計”知識は価値が高い
- 目標を決めて努力する習慣
- 努力を継続できる忍耐力
- 未知の領域へのチャレンジ精神
高いレベルの”会計”知識は価値が高い
正直、今の皆さんレベルの会計知識を持った人材は、転職市場でめちゃくちゃ高い評価を得られます。
AI(人口知能)が仕事を奪う~的な話もありますが、正直あまり関係ないです。
AIで代替される仕事は”簿記”という単純作業の仕事です。
会計とは、年々変化するものですし、実務的な判断や柔軟な解釈が求められるため、AIに代替されることはありません。
今後IFRSが全面適用されれば、会計なんて意志表明みたいなものです。
監査にAIを活用する研究をしている僕から見ても間違いないですし、そこは安心してください。
目標を決めて努力する習慣
世の中のサラリーマンは、びっくりするほど努力をしません。
サラリーマンって出勤さえしてれば給料もらえますからね、、。年収の高いリーマンほど、忙しいことを理由に努力を怠る傾向があります。
受験という人生をかけた挑戦をした皆さんはよく理解しているはずです。
この世は、挑戦し努力しなければ結果は出ないことを。努力しても結果を出すのは難しいことですから、努力しなかったらどうなることか、、、。
そのあたりを今の昭和世代の採用する側の担当者はよく見ています。入社後も継続して努力できる人材はとても貴重なのです。
努力を継続できる忍耐力
これは、大変な仕事でも忍耐強く努力して、すぐに辞めないということです。
ムリに努力を継続する必要はないですが、本当にすぐに辞めてしまう新世代の取り扱いに苦労している人事担当者にとって、「一つのことを継続して努力した経験」というのは、間違いなくプラスに見えます。
未知の領域へのチャレンジ精神
個人的に一番大切だと考えているのが「新しいことにチャレンジするというマインド」です。
今の時代は本当に変化の激しい時代です。
働き方も、個人の稼ぎ方の多様で、Youtuberのように新しいチャレンジを早めにする人ほど稼げる時代です。
企業にとっても、こういうマインドを持った人材は貴重です。
サラリーマンを何年か続けていると、ホント新しい挑戦するとか無くなりますので。皆さんはそうならないようにしましょうね。
いかがでしょう。あなたの価値が正しく理解できたでしょうか。
ここからは、これらのスキルを具体的にどの領域に生かすのか、将来設計のモデルプランをご紹介します。
公認会計士受験を諦めた・やめた後の将来設計モデルプラン

私が提案するプランは4つあります。
一見普通の選択肢ですが、会計士を目指すような上昇志向の方向けに多少工夫したアイデアを紹介しています。
- コンサルティング会社への就職
- 事業会社の経理への就職
- 営業など全く異なる職種
- 監査法人のアシスタント職(女性限定)
プラン➀:コンサルティング会社への就職
一番おすすめしたいのは、コンサルティング会社への就職です。
その最大の理由は「見せ方を学ぶ」ことが長い仕事人生の中で重要になってくるからです。
個人で稼ぐ場合でも、企業に勤める場合でも「見せ方」がすべてです。誰かにお金を出してもらうことの本質は、「値段に見合う価値を感じてもらうこと」です。
それを高いレベルで学べるコンサルティングという仕事は、あなたの将来的な可能性を広げてくれる最高の環境だと思います。
ただ、学んできた知識を生かせるかどうかは正直、未知数です。
私は「スキルを活かす」という言葉が嫌いで、この考え方のせいで自分の可能性を狭めて、結果的にもっと稼げるチャンスを逃している人が多いように感じます。
会計コンサルに限定することはやめておきましょう。
コンサル就職でおすすめのエージェントなどは下記の記事で紹介しています。

プラン➁:事業会社の経理への就職
知識やスキルを活かすこだわる場合は、一般の会社の経理に就職するのがベストです。
ただ、経理の担当者になるだけではあまり稼げないので、私は「最近、不祥事を起こした上場企業や大企業」への就職をおすすめします。
何言ってんだお前!と思われるかもしれませんが、”私だったら間違いなくそうする”というくらい合理的だと思います。
皆さん、経理の実務経験ないけど知識は多いですよね。そんな人が一番入りやすいのは大手企業の経理なのです。
不祥事を起こした会社は、人が一気に辞めていくので、めちゃくちゃ人を求めています。しかも業務の知識レベルは高いので、簡単に人は取れない。
そして大手企業ほど、給与や待遇は良く、不祥事を起こしても簡単につぶれないし、最終的に別の大手に買収される可能性が高く、あなたのキャリアにとってはプラスでしかありません。
過去の東芝や日産、レオパレスなど、経理の人材不足は大変だったようです。こんな有名会社に入れたら、正直、会計士資格なんていらないですよね。
プラン③:営業など全く異なる職種
最終的に個人で稼ぐことを前提に、そのためのスキルを身につけるための就職をするモデルです。
現代はフリーランスの増加など、個人で稼ぐことのハードルがめちゃくちゃ低く、かつ普通のサラリーマンより全然稼げる時代です。
ただ、何のスキルもなく個人で稼ぐことはできないので、まずは就職してスキルを身につけようということです。おススメは2パターン。
これからの時代、「発信力」をつけることが個人で大きく稼ぐために必要なスキルです。逆に発信力があれば、年収2~3千万とはフツーです。
オンライン上の発信力をつけるのに、最適な就職先はWebマーケティング会社に就職することです。
皆さんにとっては唐突なプランで、よくわからないし戸惑いもあると思います。詳細は「勉強したくない方におすすめする最強の就職先と人生設計」で解説します(現在準備中です)。
現代やこれからの時代、最も短期間で稼げるようになるのが、システムエンジニア(特にフリーランスエンジニア)になることです。
こちらも唐突なプランですね笑。詳細は「 会計士よりITスキルがおすすめ【会計士が本当に取るべき他の資格】 」で解説します(現在準備中です)
個人的には会計士なんかならずに最初からエンジニアになればよかったと思うくらいおすすめです(実際、プログラミングスクール行きましたし笑)
プラン④:監査法人のアシスタント職(女性限定)
ある意味、会計士の人と結婚して幸せになろうとするモデルなので、あくまで”こういうケースもあるよ”というご紹介です。
実行するときのポイントは、勉強した知識を最大限生かすことと、会計士に対する理解をアピールすることかなあと思います。
注意:おすすめしないプランも紹介
おすすめを紹介したので、逆におススメしないプランも紹介しておきます。
- 中小の会計事務所や税理士事務所に就職
- 勉強を中途半端に続ける
特に会計事務所に入って、働きながら勉強しようという考えは最悪です。➀待遇は良くない、➁将来のキャリアも開けない、③勉強時間が取れずに合格できないという3重苦になるので、絶対にやめましょう。
まとめ:実は諦めることのデメリットは少ない。前向きに人生を愉しもう


合格しても資格の価値を上手くいかせないなら、合格を諦めてもデメリットは全然ないです。
一番大切なのは「過去の自分を認め、今に集中し未来を前向きに生きる」です。
今回の記事で、あなたの今のスキルの棚卸しをしたので、次は「実際にそれをどのようにアピールするか」というポイントを学びましょう。
早く就活をしたい人向けに、受験撤退した方へおすすめのエージェントなどもまとめているので、ぜひご活用ください。